2年前のあの日

今年も、決して忘れ去る事が出来ない日がやってきた。

3.11…

あの日、日本にいた全ての人々が受けた衝撃と深い悲しみは時がたっても忘れることは出来ない。

日々の暮らしに戻ってきても、笑顔で話す瞬間でも、いつも、どこか心の片隅では怯えと不安と恐怖をかき消すことは出来ないだろう。

だけど、人間の心の回復力は素晴らしいものなんだ。

いくら最悪の状況下に置かれていたとしても、

「こんな苦しみはイヤだ!」

と強く思うことで、それを克服するための知恵や行動力や情熱が生まれてくるようになっているからだ。

人間はやるせなくて、哀しくて、切なくて、弱々しい。

しかし、そんな気弱さがあればこそ、立ち上がる逞しさも、乗り越えていく強さも身についていく。

辛い時、苦しい時、哀しい時、手をさしのべてくれた人々の暖かさは決して忘れられない。

愛情の記憶は、人を愛情深くする。

それは人を敵意で見ることなく、愛情で見ることができ、決して焦ることなく、長く身守る辛抱強さを作っていく。

日々伝えられる被災者の方々の前向きな発言や行動、それをバックアップしている人々の姿を見るにつけ、人間力の素晴らしさにいつも感銘を受けている。

つくづく思う。

「人間、捨てたモンじゃない!」と。

人間力の素晴らしさとは、何事にも屈しない無限の向上意欲でもあるんだ。

このメッセージカードは、2011年3月に作ったものだ。

当初は違うものをDDメンバーの皆さんに送るつもりだったけど、あの大震災を受けて、急遽内容を変更して作ったものなんだ。

解説文はその当時に作ったものを、そのまま掲載している。

現在被災地に向け、日本中から、世界中から、支援の手が差し伸べられています。
危機的な状況に陥っている人たちを、決して無視しない、見捨てない、積極的に助ける、といった活動の中に見えるものは間違いなく深い思いやりであり、温かい愛情です。
過酷な状況でも、希望を持って歩んでいこうとする力強い姿を見て、人間にはもの凄い底力があることを、この大震災を通じて私たちは教えられました。
被災者の力強い姿をみて、この国は必ず素晴らしい復興を遂げて行くことを確信しました。
被災していない私たちが、今できることを愛で考え、愛で行動することが、被災された方々のご苦労を少しでも軽減していくことだと思います。

人間の記憶は遠ざかり風化してしまうけど、この大震災のことは決して風化させずに心に刻み込んでおきたい。

なぜなら、

「文明の証でもあるはずの原発が、大自然の猛威にいかに脆く、人間の生命を脅かす元凶になっている」

ということを知ったのは、この大震災に遭遇したからだ。

原発は安全だ。

という虚構の神話にも疑問を持つことが出来たのも、この東北大震災がきっかけになっている。

世の中には、決して忘れてはいけないことがある。

人間の生活を脅かすもの、安全を損なうもの、尊厳を踏みにじるものに対し、決して怯えてはいけない。いいなりになってはいけない」

と言うことだ。

大きな声にかき消されようとしても、小さな声の集団は「こだま」となって社会に大きな影響を与えていくはずだ。

カルマの達人 入澤清司

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