人には、それぞれ時間の流れがあります。
大まかに分けて3つのパターンがあると思います。
早く言えば、気が短い、あせり気味、待てない、せっかちなどの傾向が強いと思います。
物事を決断できない優柔不断、超マイペース。
時の流れをつかむキャッチ能力があり、臨機応変に対応できる。
人によって時間の流れ方が違うのは訳があります。
「カルマの達人」である入澤清司は、こう考えます。
人間は数多くの輪廻転生を経験し、多くのカルマのやり取りによって今の人格が構成されています。
それによって、現在、その人の形成している性質や行動は、過去世で最も多く経験した生き方を反映しているからです。
もちろん、そこにはカルマの存在を無視することはできません。
現在、とても時間が早く流れている人のカルマを読んでみると、過去世の人生では、深~く物事を考えるタイプでした。
すぐしなければならないことにまでも時間をかけすぎて、早くしろ!と急かされたり、タイミングを逃し、チャンスを棒に振ったりして、多くの人々から、怒りや憤り、イライラを一杯もらった、ということがあります。
反対に、ゆっくりと時間が流れている人のカルマを読んでみると、過去世の人生では、あまりにも気が短く待てないタイプでした。
じっくりと物事の推移を見守ることができず、すぐに反応がなければキレまくり、人を罵倒する。
早く言えば「瞬間沸騰激怒症」です。
自分の時間の流れが速すぎて、自分よりも遅い人をのろまだとか、愚図だとか言って、怒らせたり、腐らせた。
ということをカルマから読み取れます。では最後の「時間の流れに合わせられる人」とはどのようなタイプでしょうか。
それは時間の流れの速い、遅い、二つのタイプを多く経験してきているからでしょう。
そして、どちらのタイプも経験し、失敗から学び、臨機応変に使いこなすことができたからでしょう。
それは過去世に限らず、現在の人間関係でも学ぶことができます。
人間関係で失敗して、反省することはもちろんですが、どこに原因があるかということを考えていくと、相手との時間差が大きな原因となっていることがあるのです。
自分の時間の流れと、相手の時間の流れをよく読み、自分が相手の速度と、どのように合わせていけるか、ということが大切なのです。
それとともに、思いやりを持った判断力が必要となっています。
それは相手の状況を見て、相手が何を望んでいるかをキャッチする能力でもあります。
ほとんどの人間関係の不調は、自分の思いを優先して、相手の思いを見過ごしているところにも大きな原因があるのです。
フレンドリーな人間関係を作っていこうとしたら、 相手との時間差を考えること、思いやりを持った判断力この二つがとても大切なことです。
時間差を知ることは、その時々のタイミングをつかむキャッチ能力を上げ、どんな状況にも対応できる臨機応変さを身につけるために必要なことなのです。
また、思いやりを持った判断力は自分を理解してもらうことに頑張るのではなく、相手を理解しようとして、心を砕くことによってリスペクト(尊敬)する思いが生まれ、スムースな人間関係を作る要因となっているからです。
カルマの達人 入澤清司